「お忙しいところ申し訳ございません。なんてらかんてらで今お電話よろしいですか。」
仕事がら、そういう電話は多くかかるの。
「はいどうぞ大丈夫でーす。」
風呂あがってじゃがりこ食いながらビール飲んでるタイミング。
俺ってブルジョワジーなのかしらと思っちゃう。
ただお忙しくないだけか。
じゃがりこをお湯で戻すとポテサラになるの知ってる?簡単おつまみ。
ほんっとどうでもいい。
今の俺をお知らせしちゃった。 ごめんね。
不倫ブログは不倫について書かないといけない呪縛にとりつかれていませんか俺。
そんなに、ねえ。
女おんなしてない。仕事が大事だし。
でもさ、好きになった女、気になる女性。
そういう人が住む街のことって気になる。
俺よく言うの。
「あなたが住む、その街ごと好きになる。」
これ読んでる人のなかには俺のこと、ただセックスしたい頭の悪いオヤジだと思って読んでいる人もいると思うの。
セックスのために読んで字のごとく東奔西走している哀れなおじさんと。
そうかも知れないね。
でもね。俺、好きになった女の住む街ごと好きになる。ほんとうに。
行ってみないとわからない街の空気とかを全部俺の経験とか知識にしたいの。
きっかけがたまたま女性だったの。
逆もある。
俺の住むところ。
今まで聞き流していたようなことも
「俺くんの居るところ」の情報として心に残してくれたら出会った意味があるのかな、と俺は思うの。
なんの話をしてるのか自分でもわからなくなった。
いつかの誰かと最後に会ったのは
「人形の街」だったの。
「私も詳しく知らないんだけどね、この街で雛人形とかたくさん作ってるんだよー。」と教えてもらった。
「今まで俺くんと会ったいくつかの大きな街より嫌味がなくていいよね。」
人知れず会うのに適した街ってあるな、と思う。人混みに紛れて誰かと会うのもひとつの方法。
あえて人の少ない静かな街を選ぶのも俺は好き。