2019年08月

 

昨日は2、おとといも2。
楽天ブログにアクセスしていただきまして本当にありがとうございます。

ね、なんっにも書いてなかったでしょ。

ブログって匿名性あるからいいよね。
あるところでは「俺くん」、またあるところでは「チキン中毒」。意味わからなすぎて俺は好きよ。



あ、そうそう
不倫慰謝料の支払いの件、確か今月末が最終期限なんだな。あと1万円忘れずに弁護士さんに振り込まないと。提訴されちゃったら悲しい。



では続き書きます。



奥さんにメールを全部見られました、と書いたのか。そこからね。


「俺くんは私じゃない。
まゆさんと幸せになって。」

奥さんはそう話し始めた。

「それってどういう意味?」

「離婚したい。」


まだ子供たちは小学校の高学年だった。

「いやね、気持ちはわかるけど、あいつら(子供たち)のこともあるしさ。もう少し。」


「毎回毎回同じことの繰り返し。どれだけあなたを信じてもまた裏切られる。
商売として成り立っている風俗に通われるほうが女としてどれだけ気持ちが穏やかか。
よその女に優しい言葉をかけるのなら私もよその女になりたい。」


捲し立てるような語気で俺にそう話したのが今でも忘れられない。
普段は穏やかな人がすごい剣幕で話すのって本当にこわい。

これ本気だなって思った。


「ちょっと落ち着いて。
もう一度だけ俺を信じて。」


「そんな言葉もう信用できない。」


何かに取り憑かれたような顔をしていた。
美人ではないけれど、いつも朗らかな女だったはずなのに。



「携帯貸して。」


それからは俺が帰宅する度に俺の電話をチェックするようになってしまった。
まゆとは連絡を取らないようにはしていたけれど、ほかの女性からメールが来たりする。


『あのねー、嫁にいろいろばれちゃってややこしいことになってる。』

バツイチの女性からのメールにそう返信。
すぐさま送信履歴を削除。


『大丈夫?私のところに俺くんの奥さんって人からメールきてたけど、シカトしたよ。』
 

『人妻に会ってたのばれた。
メール見られた。』


『そういうことか。あんたしばらく大人しくしときな。何か困ったことがあったら連絡しておいでよ。』


離婚してから十数年、昼も夜も働いて子供を育ててきたという、根性も見た目も肝っ玉母さんと呼ぶにふさわしい女性。美穂。

美穂は薄給の男性より断然稼ぐ女性だった。パワフル。すべてが。たまにセックスしたけれど、好きという感情は俺にはなかった。


仕事が休みの日は家でピコピコ携帯をいじって出会い系サイトのチャットレディの副業をしていた。色々とアンダーグラウンドな方面に経験豊富な女性。


『また連絡するわ。』


帰宅する前にはすべてを入念にチェックして履歴削除削除削除。



「ただいま。」


「おかえり。携帯見せて。」


連日狂ったように携帯電話をチェックする奥さんに恐怖を覚えた。


「あれからなんにもないから。」


「いいから見せて。」


俺の携帯電話を触りはじめる。
大丈夫な予定ではあるけれど、それでも気になる。何をしているのか横目で見ていた。


予測変換。

予測変換で文章を組み立てている。


またアウト。鳥肌立つよね。



「夫婦がこんなことになっているのにまだ女とメールしてるんだ。もう一度信じてと言ったのがどこまで本心なのかよくわかった。もう本当に無理だ。」


「いやいやいや、子供たちがもう少し大きくなるまでは。」


「あの子たちは私がちゃんと育てるから心配しなくていい。」


当時俺の奥さんは、俺の扶養から外れてフルタイムで働いていたの。俺は自営業という形で仕事を始めて年数が浅く、収入も今より不安定だった。

“私も家計のために少しでも多く”という理由で扶養から抜いた。

だけどいつの頃からか「私、毎月決まった額のお小遣いが欲しい。」という話になっていた。


何ら悪いことではないし、快諾。
実際のところ、どれだけの額を小遣いとしていたのかは俺は知らない。

全身脱毛だエステだなんだと通っていたし、女子会だとかで夜遅く帰ってくることも増えていた。それなりに満足できていたのだと思う。そう思っていた。

俺の事をとやかく言われたくないから奥さんの事にも口を挟まないようにしていた。




 

ラブホのライターを持ち帰ってしまった。
それだけならば、どうとでも言い訳がつくけどね。

だけど俺にはいろんな前歴があったりして、そういう面では奥さんからの信用度は絶望的に低かったの。


「毎週セックスしたいって言うような男が、女ができるたびに私に背中を向けて寝るからわかりやすい。また女いるんでしょ?正直に答えて。」

若い頃はそういう言葉に逆ギレをして、とんでもない夫婦喧嘩をしてきた。
しかしながら俺も30代半ばに差し掛かる頃。

いい大人が怒鳴っていたら子供にもいい影響は与えないし、学習はするよね。
笑ってとぼけることを覚えた。

「何の話をしてんのー?ライターのこと疑ってるの?たまたま貰ったのがあれだったの。


「ふーん。本当かどうか確かめてもいい?」


「構わないよ。」


ライターを貰ったなんて誰かと適当に口裏合わせてそれで済むことだし。


とりあえずまゆにメールしとこ。

『嫁にばれちゃって、ちょっとまずい。
まゆのことはばれてないけど、ラブホのライター持ってきちゃった。ほとぼり冷めたらまたメールする。必ず。』



『うん。』と一言返信がきていた。



その数日後だったかな。
俺の枕元で幽霊のようにじっと何かを見つめている奥さんの気配に気付き目覚めた。

「それ俺の電話。」


「うん。みんな確かめさせてもらったから。
履歴も削除しないでバカなの?ありえない。」


うん。いかにも。



『気持ちよかった』『また会いたい』
『俺くんのが入ってきたからお尻の穴がまだへんなかんじー』
そういう履歴消しとけよ俺。

決定的よね変態セックス。



「へー。まゆって女なんだ。愛してるんだ。
私に愛してるなんて一度も言ったことない人が。」


「は?愛してるとか意味わからん。」





そう言う俺に自分で見てみろと携帯電話を俺に返す。


『俺くーん。めっちゃ好きやけーん。
あいちてる❤️』


『俺もまゆあいしてる』


そんなメールのやりとりがあった。


顔から火がでるよね。
お花畑気分真っ盛り。


「こんなのシャレでしょ。
冗談でそう来たから俺も返信しただけ。それくらい文面からわかるでしょ。」


もう何を取り繕ったらいいのかまったくわからない。


わからないけど仕事に行かなきゃ。


運転中の車内でメールの履歴を全部削除した。遅いけど。

誰が読んでも不貞行為が決定的だと思われる文面はすでに奥さんのメールに転送され、メールの画面も写真に撮って保存されていたことを後程知る。


『まゆ、朝は申し訳なかった。』

そうメールを送り、履歴を消す。


『夜中に奥さんからメールきてた。
俺くんのアドレスから送信されてた。』


『なんて?』


『俺くんの妻です。
まゆさん、今後は俺くんの事をよろしくお願いいたします。』


その時は本気か脅し文句かはわからなかった。でも、離婚の決意表明のような文章だとは思えていた。



 



『まゆ』というハンドルネームでGREEに登録していた理恵。
理恵という本当の名前を知るのは、ずっと後のこと。

ゲームなのかなんなのかわからないゲームで仲良くなった俺とまゆはアドレスの交換をして実際に会う約束をした。

待ち合わせはどこかのスーパーの屋上駐車場。ありがちね。知り合いに見られても不自然ではない場所で待ち合わせること。

「俺ついた。黒のエルグランド。」

車種と色をメールで伝えると、コントか寸劇でみる忍者のような小走りでこちらに寄ってくる女性。それがまゆだった。
たぶん気配を隠しているつもりだったんだと思うけど、かえって不自然で目立つ。そんな間の抜けた可愛さはその後何度会っても変わらなかった。

以前書いた内容と重複するけど、ざっくり書くよ。

髪はショートカット。どことなくその頃の仲里依紗さんに似ていた。どことなく。笑わなければ。

笑うと人より歯茎の露出が多かったような。
微笑むくらいがちょうどいいと思える女性。



海へ向かったんだと思う。マリーナ。
海を眺めながらまゆと話した。

ご主人の職業、その都合で数年前に九州から越してきたこと。あと1年経てばまた家族で地元の大分県へ帰ることが決まっているということ。そんなことを聞いた。

特別綺麗な女性ではなかった。
でも話し方やジェスチャーが独特でかわいい女性。
今は「雰囲気イケメン」という言葉があるみたいですけれど、それを女性に当てはめたような感じ。また会いたいと思った。


「また会える?」
帰り際にそう聞いてみた。


「長く続いてもあと1年。俺くんとは期間限定になるけん。俺くんがそれでも良ければまたうち(私)に会って。」



それから月に数回、半年ほどはまゆに会えた。いろんなところでセックスをした。




いつかの早朝のこと。
まだ寝ている俺に話しかける奥さんの声。

「これって何?」



「んあ?ライター。」



前日だかにまゆと行ったラブホテルのライターを持ち帰っちゃったみたいね、俺。

「友達に貰ったんだけど。」


「また女か。」


とりあえずアウトー。


 

さあさあ、この話も佳境に入ってきました。
というか続き物ってめんどくさ。
昨日思いついていた言葉を今日は忘れてる。
初老?それ初老か。昭和50年代初頭うまれ。
勢いにまかせてどーんって書くほうが好き。


昨日はなんだっけな。
俺はでき婚だったよーって話か。
その情報って実はあんまり関係ないか。

40、50過ぎて初めてよその嫁を抱く遅ボケなのか、若い頃から浮気ばっかして嫁に愛想尽かされる根っからのアホかの違いだけね。
どっちにしても男としてどうなの。


ところで皆様はGREEって知っていますか覚えていますか。
くっそくだらないゲームでいろんな人と交流できる、SNSのはしりみたいなやつ。

ツンツンマキマキって言葉がわかる人は俺と同類。

十数年前なのかな?たぶん世の中を席巻していたツンツンマキマキ。

面白くもないゲームを口実にそこらへんの奥様方と文字での会話ができちゃう。
GREE、Mobage、mixiって言ったらもうね、そういう男女の社交の場だった。

30過ぎてさすがにナンパはないねー。おっさん。
そう思っていた頃だったのか。なんて素敵な釣り道具なの!というかんじで利用させていただいていた。
適当に適当なやりとりをして、個人的に連絡を取れるようになるまでねばる。
 

メールアドレスの交換ができたら次は会いましょう交渉。最高級に写りのいい俺の写真をメールに添付して。
この県内に住む女性に的を絞って何人かの女性と会った。

パーセンテージに表すなら、べつに表さなくていいけど、70%くらい。
初対面でセックスした率。

これ、奥様方のやる気や欲求不満度を物語っていると俺は思う。というか会う約束をする時点でもう、それなりのことを想定してるんだろうけれど。


何人会えて何人セックスできるかを知人たちと競っていたし、ある意味ゲーム感覚だった。
「俺こいつに会えなかったから良ければどうぞ。」と知人にバトンタッチしたりね。

何人会ったか覚えていないけど、きっと10人くらい。
 
その中でちょっと惚れちゃった女性もいる。
それがいつだか記事にした、理恵という女性だったの。



 




 

えっと。俺と別れた奥さんは同い年。
5年付き合ってから15年の結婚生活。
俺んちと別れた奥さんの実家とは車で10分くらいの距離。
同い年だけれど同級生とか同窓生ではない。



このブログにも書いている通り、俺の女癖って良くはない。
20代前半で結婚したけれど、その頃から変わらない。


どこかで女性と知り合って、奥さんに内緒で連絡を取り合う。

結婚する前後はナンパのようなものが多かった。仕事でたまたま訪れた先の美容師さんや職場の近所に住む同年代の女性。
声をかけると連絡先は簡単に教えてくれた。



妊娠したみたいだから結婚。
「できちゃった婚」というあれ。

“いつかこの女と結婚するんだろうな”と心のどこかでは感じていたけれど、俺にはちょっと早すぎた。というか誰かの旦那になるのと父親になることが予想外早くきた。


「結婚は人生の墓場」
そう揶揄する人ってきっと男性に多いと思うけれど、俺は本当にそう感じていた。


二十歳そこそこのクソガキが、この先この女と死ぬまで連れ添うとどこまで本気で誓うのか。
人それぞれなのかも知れないけれど、俺には「もう遊べなくなっちゃう!」という意識が先行していたのかな。墓場感はそこから。


周りが大急ぎで段取りする結納や挙式と披露宴。
仕立てあげられて踊らされている気分でばかばかしくなっていた。


マリッジブルーじゃないけどね、マジすか。

なので婚姻届も「おまえ行ってきて。」
なので指輪も「おまえ決めたら?」


それでも子供が生まれてからは楽しかった。
毎週末家族であちこち出かけて、これはこれで、“あ、こういうのもいいな。”と。
行く先々で「若いパパとママねー。」って言われて、俺のパパっぷりも板についてきた。

 
でもね、下半身の癖が悪いのってほんっと直んない。時折くるのよ。
“俺、違う女抱きたい”と思うこと。

だからって風俗じゃなかった。
万人を相手にする嬢ではなくて、俺のことを気に入ってくれて裸になってくれる女性が良かった。


俺が結婚している時点でそれは浮気とか不倫ってことになっちゃう。
相手が若くて独身でも、俺が結婚するのが早かったから、不倫みたいなことは数多くある。若気の至りみたいなのが多いけれど。





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