昨日は2、おとといも2。
楽天ブログにアクセスしていただきまして本当にありがとうございます。
ね、なんっにも書いてなかったでしょ。
ブログって匿名性あるからいいよね。
あるところでは「俺くん」、またあるところでは「チキン中毒」。意味わからなすぎて俺は好きよ。
あ、そうそう
不倫慰謝料の支払いの件、確か今月末が最終期限なんだな。あと1万円忘れずに弁護士さんに振り込まないと。提訴されちゃったら悲しい。
では続き書きます。
奥さんにメールを全部見られました、と書いたのか。そこからね。
「俺くんは私じゃない。
まゆさんと幸せになって。」
奥さんはそう話し始めた。
「それってどういう意味?」
「離婚したい。」
まだ子供たちは小学校の高学年だった。
「いやね、気持ちはわかるけど、あいつら(子供たち)のこともあるしさ。もう少し。」
「毎回毎回同じことの繰り返し。どれだけあなたを信じてもまた裏切られる。
商売として成り立っている風俗に通われるほうが女としてどれだけ気持ちが穏やかか。
よその女に優しい言葉をかけるのなら私もよその女になりたい。」
捲し立てるような語気で俺にそう話したのが今でも忘れられない。
普段は穏やかな人がすごい剣幕で話すのって本当にこわい。
これ本気だなって思った。
「ちょっと落ち着いて。
もう一度だけ俺を信じて。」
「そんな言葉もう信用できない。」
何かに取り憑かれたような顔をしていた。
美人ではないけれど、いつも朗らかな女だったはずなのに。
「携帯貸して。」
それからは俺が帰宅する度に俺の電話をチェックするようになってしまった。
まゆとは連絡を取らないようにはしていたけれど、ほかの女性からメールが来たりする。
『あのねー、嫁にいろいろばれちゃってややこしいことになってる。』
バツイチの女性からのメールにそう返信。
すぐさま送信履歴を削除。
『大丈夫?私のところに俺くんの奥さんって人からメールきてたけど、シカトしたよ。』
『人妻に会ってたのばれた。
メール見られた。』
『そういうことか。あんたしばらく大人しくしときな。何か困ったことがあったら連絡しておいでよ。』
離婚してから十数年、昼も夜も働いて子供を育ててきたという、根性も見た目も肝っ玉母さんと呼ぶにふさわしい女性。美穂。
美穂は薄給の男性より断然稼ぐ女性だった。パワフル。すべてが。たまにセックスしたけれど、好きという感情は俺にはなかった。
仕事が休みの日は家でピコピコ携帯をいじって出会い系サイトのチャットレディの副業をしていた。色々とアンダーグラウンドな方面に経験豊富な女性。
『また連絡するわ。』
帰宅する前にはすべてを入念にチェックして履歴削除削除削除。
「ただいま。」
「おかえり。携帯見せて。」
連日狂ったように携帯電話をチェックする奥さんに恐怖を覚えた。
「あれからなんにもないから。」
「いいから見せて。」
俺の携帯電話を触りはじめる。
大丈夫な予定ではあるけれど、それでも気になる。何をしているのか横目で見ていた。
予測変換。
予測変換で文章を組み立てている。
またアウト。鳥肌立つよね。
「夫婦がこんなことになっているのにまだ女とメールしてるんだ。もう一度信じてと言ったのがどこまで本心なのかよくわかった。もう本当に無理だ。」
「いやいやいや、子供たちがもう少し大きくなるまでは。」
「あの子たちは私がちゃんと育てるから心配しなくていい。」
当時俺の奥さんは、俺の扶養から外れてフルタイムで働いていたの。俺は自営業という形で仕事を始めて年数が浅く、収入も今より不安定だった。
“私も家計のために少しでも多く”という理由で扶養から抜いた。
だけどいつの頃からか「私、毎月決まった額のお小遣いが欲しい。」という話になっていた。
何ら悪いことではないし、快諾。
実際のところ、どれだけの額を小遣いとしていたのかは俺は知らない。
全身脱毛だエステだなんだと通っていたし、女子会だとかで夜遅く帰ってくることも増えていた。それなりに満足できていたのだと思う。そう思っていた。
俺の事をとやかく言われたくないから奥さんの事にも口を挟まないようにしていた。